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春の雪~私の読書遍歴その1

2010年3月10日

ななんと、鹿児島でもいきなり春の雪です。
しかも吹雪いたりもしてます。

“春の雪”で何を思い出したかというと、三島由紀夫の小説“春の雪”
なんです。
ということでたまには趣向を変えて文学の話でもしましょう。
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社会人になってからほとんど小説等を読むことがなくなったが、
学生時代のある時期、めちゃくちゃ小説を濫読したことがありました。
日本文学、世界の有名な文学、漁りました。
私なりの到達点として、人間がなしうる文学的試みの最高峰は、
ロシア文学ドストエフスキーの“カラマゾフの兄弟”、“罪と罰”等であった。
国境を越え、歴史を超える普遍性のある最高級の文学の芸術品…。

日本文学も読み漁りました。夏目漱石、石川達三、三島由紀夫、大江健三郎、井上靖、太宰治、等々…
中でも三島由紀夫は日本文学での私の到達点でした。何十冊も読みました。
45歳の若さで、彼の美学の完成として命を絶ったが、
その後も彼の文学は魅了し、ひときわ輝いている。
“春の雪”は彼の最後の作品“豊饒の海”全4巻の第一巻の小説です。
“豊饒の海”は輪廻転生がバックボーンにあるスケールの大きな小説です。
その第一巻“春の雪”は大正時代のロマンあふれる、美しい気品のある恋愛小説です。
昭和初期の激動の第二巻“奔馬”へと続く、嵐の前の静けさといったところです。
この一巻二巻だけでも三島文学を十分味わえると思います。
是非お奨めです。-h-

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