県道1号線が通行止めのため、
えびの市側からえびの高原に入った。
不動池横から入山規制のない甑岳への登山道を歩き始めた。
不動池はかちかちに凍ってた。
雪道の登山道は、歩きづらくわずかの足跡を頼りに歩くが、
途中、何回か道を見失いそうであった。
なんでこんな寒い雪道を登山してるのかと、
歩きながら自問自答したりした。
マラソンを走る市民ランナーに、
なんで走るの?
きつくない? の愚問と同じで、
説明がきっと面倒で、
簡単に一言、
走りたいから…みたいな答えで、
登山したいから…それで十分。
冷たい風の、吹きさらしの頂上に着いて、
いつものようにまず熱いコーヒーを一杯…
と、かじかんだ手で
コーヒースティックを紙コップに入れ、
ポットのお湯を注ぐ… ない! ポットがない!
泣きたくなった。
ポットを家のテーブルの上に忘れてきた。
おまけに霧のため眺望も、暖かい太陽もない!
あるのは冷たい風と、勢いよく流れる霧と雲だけ…
そそくさとおにぎりを食べ、
寒さで長居できそうもない。
下りかけた時、霧が雲が一瞬切れた。
明るい空が見え、視界が開けてきた。
すぐに下りずに良かった。
笑顔が戻った。
頂上の火口部の草原も、韓国岳も、
噴煙を上げてないけど新燃岳も、
その向こうにうっすらと高千穂峰も見えてきだした。
霧島がほぼ立ち入り禁止の中、
しかもこんな真冬に、登山する変わり者はたった一人
私だけ!でした。 -h-
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